2023年(20)ヨボヨボジジイ豊中警察署に出頭、両耳に装着したピカピカのブラック補聴器が心強い味方だ。

 6月8日、待ちに待った補聴器をはめた耳と、運転免許証更新ハガキと、今回は一発OKの証明写真(1000円!4月に撮った証明写真、サイズ違いで使用できず!なんでや!)を持って豊中警察署へ出頭、運転免許証の更新だ。

 視覚検査はあるが、聴覚検査は基本無い。更新手続き時、カウンターを挟んでのやり取りがスムーズに行かず、担当の女性警官に耳の聞こえを疑われた場合、別室で聴覚検査を受けなければならない。ヨボヨボジジイ、予約時間の20分前に出頭し補聴器のボリューム2段階アップで臨む。

 ヨボヨボジジイボタンを押し、吐き出された順番待ち番号札を取り、更新手続きカウンターの前のソファーに座り、人の更新手続行動を注視する。

 ヨボヨボジジイの番号が受付のデイスプレイで光る。

 ヨボヨボジジイカウンターの上に順番待ち番号札をを置く、「ヨーーーーー」若い藤圭子似の女性警官が何か言った、声が小さい、ヨボヨボジジイ焦る。・・・・!そうだ予約番号だ。焦る、ズボンのポケットから予約番号のメモ用紙を出し、見せる、女性警官が「予約ーーー確認ーーーー」カウンターの横の機械を指差す、エッ?、!さっきの女の人がやってたやつか!女性警官に笑顔を見せる、ヨボヨボジジイ機械の前に立ち画面を見る・・・!予約番号を打ち込む、ジイー、あっかんべーをするように出て来た紙を、若い女性警官に手渡す、番号を確認して戻って来た女性警官下向いたまましゃべる「めんーーーーーー」?、!!ヨボヨボジジイ免許証を出す。補聴器が拾う音のうち、正確な言葉で聞こえるのは断片的だ。わからない言葉は想像力を駆使する。「ーかくけんーーーーーー」・・・・・!ヨボヨボジジイ丸い穴を覗き「上、下、わかりません、右、上、右、下」と視覚検査を受けるヨボヨボジジイ大汗をかく。「ーーシンリョウーーーー」?女性警官、故意に小さい声で喋っているのか?ヨボヨボジジイ勘繰る、「・・はい・・はい」と女性警官の目を睨み想像する。カウンターに置かれた紙の数字を見る!コウシンリョウ!「わかりました、はい、はい」とヨボヨボジジイ。「ーーーもう一度ーーーーーー」と女性警官。「はい、はい」とヨボヨボジジイ更新手数料の請求書をつかみ、女性警官に背を向ける。冷たい女や。

 支払い窓口の担当者の言葉を想像する・・・、ようは金を出しゃ良いんや。3000円の領収書を受け取り近くのソファーに座ったヨボヨボジジイ安堵の吐息を吐く。あとは講習受けて終わりや。そうや!古い免許証がいる、リュックの中を探すが・・・あれ?ないぞ、ヨボヨボジジイまた汗がじわっと滲んできた。再度ポケット、リュックの中を確認したが見つからない、警察署内は免許更新に来た人や、その他10人ほどのざわめきがうるさい!古い免許証はどこだ、リュックの中を探す不穏のガサガサ音を過剰に拾う補聴器にヨボヨボジジイは苛立ち焦った。

 その時、ピカピカのブラック補聴器が今日1番の働きをした。

 「〇〇さん

 ヨボヨボジジイの名字をブラックのピカピカ補聴器は明確に聴き取った。

 「はーい」(黒板の問題の答えが分かった小学一年生の返事)ヨボヨボジジイは立ち上がり20メートル先の女性警察官に向かって挙手した。

 「聞こえましたね」若い女性警官は古い免許証を返したくれた。そして微笑んだ「お大事に」

 ヨボヨボジジイ、講習を受け、新しい免許証は郵送していただくことにした。郵送料金800円は気持ちよく払った。

 難聴のヨボヨボジジイ、よっぽどのことがない限り運転はしないと決めている。

 

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